不動産業界へ入った経緯を教えてください

お客様の生活にかかわる仕事

不動産業界に入る前は靴の販売の仕事をしていました。
靴というものは選び方を間違えると、生活に支障が出たり体調を崩したりします。気軽に買えるものですが、販売員が適当に受け答えをすると、体全体に影響が出てしまいます。そのような仕事するうちに「よりお客様の生活に密着した仕事をしたい」と思うようになりました。
仕事内容も種類も金額も全く違う仕事で不思議がられますが、共通しているところは毎日の生活に関わるということです。
より快適な生活のお手伝いができればと考えています。

新人時代のエピソードを教えてください

本当に何もわからないまま入った不動産業

私はスタイリッシュホームが2社目になるのですが、23歳でこの業界に入ってきたときには一人暮らしの経験もなく、「家探しをする仕事」ということ以外、不動産会社について印象が全くありませんでした。運転免許も取ったばかりでしたし、土地勘もない場所で働き始めて、住まいに関する知識も常識もなかったので、覚えることが多すぎて毎日頭がパンクしそうでした。運転の練習と道を覚えるために休みの日を利用し、ひたすら物件を見てまわり、仕事終わりに先輩をつかまえて相談に乗ってもらったりする毎日でした。
自分から聞かないといけなかった前社に比べて、今はみんなで知識を持ち合って教えあっていく環境ですので「競い合う営業職」という感じはありません。お客様のため、仲間のために情報を集めて発信していく仕事です。

不動産業のどのようなところに魅力を感じますか？

お客様から大きな感謝をもらえる仕事

不動産業の魅力は、商品を売り込まなくて良いところです。「この商品はこんなに良いんです！だから買って間違いありません！」なんて口が裂けても言えない性格なので、メリット・デメリットをしっかりと伝えてお客様自身に判断をしていただくようにしています。私たちにできることは、見落としをなくしてあげることだけです。「実はこんな良いところもあるんです」「こういうリスクがありますが大丈夫ですか」など、心配をしてお声をかける仕事です。一生もののお買い物のお手伝いなので、妥協や後悔をさせたくありません。 お引き渡しの日にはどのお客様も「ありがとう」と言ってお取引きが終わります。売主様、買主様、私ども不動産会社もお互いに感謝の言葉を言い合って終われるのがやりがいですし、魅力です。

お客様と接する上で心掛けていることは？

良い物件よりも良い生活

普段から心がけているのは、どこに住むかではなく、どう暮らしていけるかを考えていただく様にしています。家探しを始めているということは、今の暮らしに少なからず不満はあると思いますし、家を買ってやりたいこともあると思います。家探しをしている今よりも、住み始めてからの将来の方がよほど長いのです。良い家を無理して買って住んでも、何かを我慢する生活は楽しくないですし、一生住むと考えていても何があるかわかりません。子供の代では売却するかもしれません。
不動産のプロとして、お客様が本当に求めているものが何か、将来の家族関係をどの様に考えているかまで考えて購入を決断していただきたいと思っています。

どのようなところに不動産営業の面白さを感じますか？

人それぞれ

当たり前のことですが、それぞれのお客様ごとに違ったご要望があります。生活動線も違えば家具や物の置き方も違います。好みの街並みや雰囲気も異なりますし、お買い物の頻度や移動手段も人それぞれです。いろいろなお話を伺いながら、その人に合った物件をご紹介しつつ、一緒に街を見て回り「これが自分たち家族に合ってる」と言っていただけたときに楽しさを感じます。

不動産営業として必要だと思う考え方は？

お客様の人生、ご要望の背景を忘れない

私たちの仕事ではお問い合わせをいただいてからがスタートになりがちなのですが、お客様の中では「家を探そう」という考えに至るまでに様々なご事情があると思います。その事情は一つではないでしょうし、円満なお話だけでは終わらない話し合いもあったかもしれません。お伺いしたご条件の中にも背景があることを忘れてはならないと考えています。

今後の目標について

お客様第一主義

不動産の契約書には「信義誠実の原則」という条項があります。『契約書に取り決めのないことはお互いに信義を重んじ、誠意を持って話し合って解決しましょう』という内容なのですが、私はこの条項の言葉にひかれました。相手のことも真剣に考えて誠実に対処していくという、この言葉が不動産営業の全てだと思います。より良いご提案ができるように日々知識を深めていくとともに、同僚や後輩たちに共有していきたいと思います。